2023年03月04日

四国遍路の歴史①

四国遍路の歴史を簡単にですが、
数回に分けて投稿します。

平成26年に四国遍路の各札所には、
「四国霊場開創1200年」という幟が立っていました。

四国の霊場が開創されて、1200年になると言うことです。

「いつから数えて」とあるお寺に聞くと、
弘法大師空海、24歳の時から数えてと言うことでした。

空海は奈良時代から平安時代初期の僧で、
現在の善通寺市で生まれたと云われ、



24歳頃は空海が四国の各地で修行をしていた時です。

空海の著書に『三教指帰(さんごうしいき)』というのがあり、
その中に「阿国太瀧嶽(あこくたいりょうのたけ)」、
「土州室戸崎(どしゅうむろとのさき)」という言葉が出てきます。

この「阿国太瀧嶽」が第21番札所太龍寺(徳島県)、
「土州室戸崎」が御厨人窟(みくろど 高知県)であると
言われており、空海の修行地が現在札所霊場に
なっていることから、四国遍路の歴史が
空海まで遡ると言われています。

  


Posted by へんろ資料館館長 at 11:01Comments(0)