2023年03月02日

困った時の豆知識④

四国遍路が成立する江戸時代に、「真念」という聖(頭陀僧)が
いた。

真念は、四国遍路の案内書(今でいうガイドブック)である
『四国遍路道指南(しこくへんろみちしるべ)』の刊行や
遍路が宿泊するための「遍路宿」の建立、遍路が道に
迷わないように遍路道沿いに「道標 みちしるべ」を造立したことから、
「四国遍路の父」と呼ばれた。

『四国遍路道指南』はかなり増刷されたようで、
これによって四国遍路が増加したと言われている。

「遍路宿」は高知県土佐清水市にある「真念庵」が
今に残っている。

真念は道標を200基ほど造立したと書かれているが、
四国内ではあまり確認されておらず、
県内では13基が確認されている。

真念道標の写真(右側の道標)


  


Posted by へんろ資料館館長 at 20:52Comments(0)