2023年07月31日

地域住民が守る丁石!

さぬき市前山と多和の境にある
相草東峠から大窪寺までの区間には、
相草東峠にある70丁石を起点にして
1丁(約109m)ずつ丁数を減じながら、
丁石が造立されていました。
大窪寺前には一丁石があります。
今のような標識がなかった時代、
大窪寺への参拝者はこの丁石によって、
大窪寺まであとどれくらいで着くのか、
その距離の目安になっていました。

現在はそのうち58基が確認できます。

昨年の4月~7月にかけて、
国道にあった丁石を
史跡に指定された「大窪寺道」や市道沿線に
移動しました。
元々はこの「大窪寺道」という遍路道沿いにあったもの。

今年、お盆を前にしてその丁石に
地元住民で組織する護摩山クラブの方々が
赤い前掛けとシキビを供えてくれました。


70丁石の地蔵菩薩坐像


13丁石

ありがたいことです。
遍路道沿いにある丁石を気にかけてくれている、
大切に守ってくれている。

地域の宝を地域住民が守っています。
へんろ資料館も一緒に
さまざまな活動を行っていきます。




  


Posted by へんろ資料館館長 at 06:31Comments(0)

2023年07月30日

夏の遍路道には気を付けて!

夏の遍路道には、
遍路道に限らず、
危険がいっぱい潜んでいます。



今回は、「ヘビ」です。

この前、遍路道を歩いていて、
確認したヘビを紹介します。

「カラスヘビ」です。



調べると「カラスヘビ」は、黒いヘビを
呼ぶ「あだ名」のようで、「シマヘビ」などの
色が黒いヘビのようです。

次に「ヤマカガシ」です。



毒蛇のようです。
赤い色が特徴の一つみたいなので、
決して近づかないようにしてください。

まだまだ、マムシ、スズメバチなどの
危険生物がたくさんいることを
想定して、歩く方は気を付けて歩きましょう。  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:31Comments(0)

2023年07月29日

夏という実感!

暑い日が続きます。

屋内にいても暑いと感じます。
ちなみに今いる場所はエアコンが
ありません。扇風機のみ。
前山ダムから、山からの風が通り、
建物の北側なので、まだ過ごしやすい。

空を見ると遠くに積乱雲、



山沿いでは時々雷雨、
先日山沿いで、雷雨が通り過ぎた後、
二重の虹がかかっていました。


わかるかな-。左の方です。

くれぐれも、熱中症には気を付けてください。  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:05Comments(0)

2023年07月28日

遍路道のオレンジの花!

以前、ヤブカンゾウの花の紹介をしましたが、
今回は山に囲まれた遍路道でよく見かける
オレンジ色の花を紹介します。

オニユリです。





大坂峠越えの遍路道で見かけました。

ヒメヒオウギズイセンです。



花折れ遍路道で見かけました。

ヤブカンゾウと同様に夏の遍路道を
歩いているとやたらオレンジ色の
花が目にとまります。

遍路道でオレンジ色の花を見ると
ほっと一息つける気がします。  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:59Comments(0)

2023年07月27日

周辺と遍路道の草刈り!

最近暑い日が続きますが、
昨日、へんろ資料館の看板周辺の草刈りと
遍路道の草刈りを行いました。

暑かった。

この辺り、遍路道もそうですが、
夕方山沿いで時々雨が降ります。

そのせいか、草がのびるのが早い気がします。



看板が木の枝と草で見えなくなりかけた時に
適宜、草刈りと枝打ちを行っています。



少し動くだけでも大量の汗が出て、
休みながらです。

22日の「大窪寺道」のパトロールで
確認した草がのびている場所は、
数ヶ所あったのですが、
今回は1ヶ所のみです。



熱中症に気を付けながら、
少しずつやっていきます。
みなさんも気を付けてください。

  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:59Comments(0)

2023年07月26日

大坂峠を越えると1番霊山寺、3番金泉寺へ!

香川県東かがわ市と徳島県板野町の
境にある大坂峠を越えると、
1番札所霊山寺へのルートと
3番札所金泉寺へのルートがあります。

3番札所金泉寺へは、四国のみちを下り、





「大阪口番所」に出て、進むと
金泉寺に行きます。

1番札所霊山寺へは、四国のみちに行かず、
車道を下り、その途中の三叉路を
「折野」(鳴門市北灘町折野)の方に
進まなければなりません。




引田から車道を下ってきて、左後方に行きます。

途中から土道となり、整備はされていませんが、
歩けます。

1番に行きたいお遍路さんもいらっしゃるので、
下見をしてきました。
  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:13Comments(0)

2023年07月25日

フウラン(風蘭)開花!

実家の木に宿っているフウランが
開花し、見頃です。
白い小さい花がたくさん咲いています。





フウランは、白く太い気根を長くのばし、
樹木や岩の上に着生する常緑の多年草です。

三木町の蓮成寺の本堂の前に
イヌマキの大樹があり、このイヌマキに
着生植物のフウランが枝に密集しています。

このイヌマキとフウランは、
香川県指定文化財(天然記念物)となっています。

今が見頃です。  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:37Comments(0)

2023年07月24日

いよいよ「大坂峠」越え!

江戸時代後期のお遍路さんは、
引田町の浜辺を通り、左手に通念島を
見ながら、馬宿村、坂本村、そして
目の前にある「大坂峠」を越えて、
徳島県に入る。



『四国遍礼名所図会』(寛政12年 1800)には、
「逢坂、不動尊 坂中に有滝あり。讃岐・阿波国境
坂の峠に有り。・・・大坂村 番所有り、切手
改る」とあります。

現在、大坂峠は、
「古道」、「旧道」、「新道」とあり、
「古道」は、国の歴史の道百選にも
選ばれていますが、途中から道がなくなり、
整備もされていないので、
歩くのは難しい。

「旧道」は、「四国のみち」になっていることから、
現在のお遍路さんは、この道を通っています。

「新道」は、やや細いですが、車道です。


以前投稿した写真は、この車道から撮ったものです。

峠を越えると番所があり、今でも
建物と敷地が整備されています。



江戸時代のお遍路さんは、
この大坂口番所で、切手(今でいうパスポート)を
改められ、徳島県(阿波国)に入国できたのです。

今も昔も入国システムは一緒ですね。
  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:00Comments(0)

2023年07月23日

月1回の史跡「大窪寺道」のパトロール!

昨日は気温、何度だったのか。
暑い中、
ボランティア2名(おへんろつかさの会遍路道班)と
史跡「大窪寺道」のパトロールを実施しました。



朝、8時55発のコミュニティーバスで
大窪寺まで行き、大窪寺からへんろ資料館まで
逆打ちのパトロールです。
パトロールと言っても、ゴミ拾いです。

7月にも歩きましたが、ゴミは落ちています。
草の延びるのも早く、また草刈りです。

歩いていると大窪寺手前で、
「大窪寺まで270歩」という看板が
新たに作られていました。
これも地域住民のお接待です。



また、この辺りは若干気温が低いのか、
アジサイが咲いていました。



8月のパトロールはお休みしようと思っています。
さすがに暑い。
みなさんも熱中症には気を付けてください。

今日は朝から体がだるいです。





  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:09Comments(0)

2023年07月22日

88番大窪寺から東かがわ市白鳥神社へ!

江戸時代、寛政12年(1800)の
『四国遍礼名所図会』には、
「長野村 此所より右切幡、左白鳥道」とあり、
ここで10番切幡寺へのルートと
白鳥神社から大坂峠を越え、
1番霊山寺あるいは3番金泉寺へのルートの
分かれ道があることが表記されています。

『四国遍礼名所図会』では、
「白鳥町、本社白鳥大神宮末社、社家、
塩屋川、引田町、此所ニて一宿」と
白鳥神社を参拝し、





引田町で一宿したことがわかります。

納経帳を見ても、
白鳥神社の納経が確認できることから、
かなりのお遍路さんが白鳥神社経由の
ルートを取っていたことがわかります。

そして、「引田町 浜辺をとふる、
通念島 壱里斗沖に二ツ並ぶしまをいふ也」
とあり、引田の町から浜辺を歩きながら
沖合の通念島を見ながら、
大坂峠に向かったことがわかります。



このように江戸時代の日記(紀行文)をみると
当時のお遍路さんが
どのルートを通り、何を見たかがわかります。
  


Posted by へんろ資料館館長 at 07:09Comments(0)