2023年07月07日

一宮寺から屋島寺間の道標?

普通、次の札所(寺)への道しるべとして、
遍路道の分岐点や交差点には
指差し指印、〇〇寺迄〇里(〇丁)、
施主、願主、造立年などを刻んだ道標が、
造立されていますが、
83番一宮寺から84番屋島寺間には、
指をさした手を陽刻しただけの道標(?)が
(みちしるべと呼んだ方がいいのか)
造立されています。



県内では、一宮寺から屋島寺間の
遍路道のみにあります。



今は高いビルや建物がありますが、
江戸時代には高い建物がなく、
おそらく一宮寺から独特の形をした
屋島は見通せたこと、
それと高松平野は碁盤の目のような
条里制(田んぼが四角に統一されていること)が施工され、
遍路道が直角に曲がっていたことなど、


※ここでは直角に左に曲がります。

次の札所への行程が分かりやすかったため、
このような道標(みちしるべ)が造立されたのでは、
ないでしょうか。
おそらく、道を間違えても修正が
容易だったと思われます。

  


Posted by へんろ資料館館長 at 08:07Comments(0)