2023年03月30日

困った時の豆知識⑧(庚申塔)

へんろ資料館から大窪寺への遍路道沿い、
さぬき市多和槙川に県下最大の庚申塔があります。

困った時の豆知識⑧(庚申塔)

庚申塔は中国より伝来した道教に由来する
庚申信仰に基づいて建てられた石碑です。

形は様々ですが、槙川庚申塔は、中央に
青面金剛(しょうめんこんごう)が彫られ、
邪鬼を踏みつけ、足元に「見ざる、言わざる、
聞かざる」の三猿像、側面に二鶏が彫られています。

青面金剛の腕は6本あり、右手に剣、三叉戟、矢を
持ち、左手にはショケラ(人間)、輪宝、弓を持っています。

困った時の豆知識⑧(庚申塔)

旧暦では60日に一度、庚申(かのえさる)の日が
巡ってきて、その夜に眠ってしまうと人間の体の中に
いるという三尸(さんし)の虫が天帝にその人間の
悪事を報告しに行くと言われているので、
それを避けるために庚申の日は夜通し眠らないで
青面金剛を祀り、宴会をしたりする風習です。

今は、この風習が行われていないかもしれませんが、
皆さんの近くに庚申塔が残っていれば、
こんな民間信仰があったことを想像してください。



Posted by へんろ資料館館長 at 20:40│Comments(0)
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