2025年05月24日

「流水灌頂法要」とは、

さぬき市長尾西と前山の境、
第87番札所長尾寺から第88番札所大窪寺への遍路道沿いに
高さ4mあまりの地蔵菩薩坐像の石造物がある。
この地蔵菩薩坐像の石造物は
通称「高地蔵」と呼ばれており、
毎年3月13日に、この高地蔵を本尊として、
流水灌頂法要が地域の保存会によって行われている。



灌頂とは真言密教の教えで頭に水を注ぐことをいい、
仏に縁のある人もない人も成仏できるようにとの
願いが込められ、死者を供養するものです。

この流水灌頂法要は、高地蔵を本尊として、
高地蔵前に地蔵菩薩立像の掛軸、
左右に真言八祖の掛軸をかけ、
前には仏具や花を供えて準備が完了する。



導師は宝蔵院極楽寺の住職で、
極楽寺の住職を中心に4名の僧侶が読経する。

その後、身代わり地蔵でも読経し、



僧侶に続き、参拝者が
水路に立てかけた6基の卒塔婆に
竹の先に樒を取り付けたもので、
卒塔婆に水をかける。




  


Posted by へんろ資料館館長 at 16:12Comments(0)